AmazonでミニPCを探していたら、「GEEKOM」っていう会社のミニPCを見つけたんだけど、この会社ってどうなの?評判は?どこの国の会社なの?
GEEKOMは2003年に設立された比較的歴史のある会社で、ミニPCに注力してるメーカーだね。では今回はこのGEEKOMについて調べてみたので、ぜひ最後まで見てみてください!
デスクトップパソコンを買いたいと思ってAmazonで検索すると、「ミニPC」っていう非常に小さいパソコンが出てきますよね。
その中でも「GEEKOM」っていう会社の製品がAmazonにたくさん出ていて、これってどうなのって思いますよね。
そこで、まずはミニPCってどうなのかについて調べるとともに、「GEEKOM」っていう会社がどういう会社で、どんな製品を出しているか徹底的に調べました。
結論としては以下の通り。
- ミニPCを販売しているGEEKOMという会社は、深圳に会社をもつ企業です。(台湾で創業となっていますが、台湾の本社は見つけられませんでした)
- GEEKOMは日本語の公式サイトも運営しており、直販でミニPCを買う方がお得に購入できることが多いです。
- コスパが最もよかった製品は、A7という公式サイトでしか購入できないメモリ32GB、SSDが2TB、CPUがRyzen9という非常に高性能な製品でした。
- 全体的に製品のスペックは高く、コストパフォーマンスに優れた製品を世に送り出してます。
コスパを算定して1位になった製品は以下の画像から飛ぶことができます。
もし、国内製品でパソコンをお探しであれば、以下の記事が参考になります。
ミニPCをお探しであれば、以下の記事が参考になります。
ミニPCとは
ミニPCとは、従来のタワー型のデスクトップパソコンに比べて、本体が非常に小さいパソコンを表す言葉です。それこそ本体が手のひらに乗ってしまうほどの小さいサイズのパソコンで、省スペースなことが非常に売りの製品になります。
従来は、一部マニア向けの製品という見方がされてしましたが、最近は種類も増えて性能も大幅に向上、そしてノートパソコンに比べてコスパが良いという状況に。
ここ1、2年で段々とその存在感を増している状況です。
そうか、ミニPCって最近広まり始めたPCなんだね。どうりであまり見た来ないパソコンだなぁって思ってた!
ミニPCのメリット
ミニPCのメリットとしては、以下の通り。
- 小型で省スペース。狭い場所にも設置することができる。VESA規格に準拠していれば、VESAマウントでモニターの裏に本体をくっつけて設置することも可能。
- ノートパソコンに比べて、モニターやキーボードがない分、本体性能のコスパがよい。
- 液晶割れのおそれがないので、持ち運びに気を使わなくてよい。
とにかく小さいので、持ち運びを簡単にすることができます。例えば、会議のパワーポイントをデスクで作って、会場に本体を持ち込んでプレゼンをする、なんて使い方もできます。
また、液晶やキーボードなどの周辺機器がついていないので、その価格分を本体のパーツに充てることができます。
モニターやキーボードなどを別で用意しなくてはいけませんが、同じスペックのノートパソコンに比べて価格は低く抑えられる傾向にあります。
ミニPCのデメリット
ミニPCのデメリットは以下の通り。
- 省スペースであるため、拡張性にとぼしく、何かを増設したいとなっても不可能なことが多い。
- 排熱に難があることが多く、負荷の高い作業を行うと排熱が追いつかず、製品本体にダメージを与えてしまう場合もある。
- グラフィックボード非搭載のものが多いので、負荷の高いゲームを動かすのは難しい場合が多い。
- 普通のデスクトップPCに比べてコスパは低いことが多い。
小さい製品ですので、本体にはギチギチにパーツが配置されています。そのため、後からグラフィックボードを拡張したいと言っても、難しいことがほとんどです。(そもそも入らないですね)
また、小さくて中に熱がこもりやすい構造で、大きなファンをつけることもできないので、基本的には排熱に難があるのは否めません。
これらのデメリットを理解した上で購入するのが大切だね!
GEEKOMは中国の会社
「深圳市千偶信息系统有限公司」がGEEKOM JP 公式の販売会社
Amazonでは「GEEKOM JP公式」というGEEKOMの公式ストアがあります。読み方は「ギコム」「ギーコム」です。その出品者情報から本社の情報を探りました。
販売業者は「SHENZHENSHIQIANOUXINXIXITONGYOUXIANGONGSI」となっています。これはピンインという中国語の読み方を表した表記になります。
これを読みやすくするために、漢字ごとに区切りながら、日本語に訳していきます。
「Shen Zhen Shi」は「シェンチェンシー=深圳市」を表していて、中国の香港に近いコンピューター関連企業が集まる広東省の都市です。
「Qian Ou Xin Xi Xi Tong」は「チエンオウシンシシトン=千偶信息系统」となります。「千偶」は「千の位の数字」を表していて、「たくさんの」という意味で使われていると推測されました。そして「信息系统」は「情報システム」という意味です。
「You Xian Gong Si」は「ヨウシエンゴンス=有限公司」、日本語にすると「株式会社」のことです。
つまり、販売業者は「深圳市千偶信息系统有限公司」という名前になります。
「百度一下」という中国の検索エンジンを利用して調査したところ、上のサイトが見つかりました。
これは企業の情報をまとめたサイトになりますが、このサイトでは「深圳市千偶信息系統有限責任公司」とはなっていますが、これがgeekomを販売している会社です(メールアドレスのドメインが「geekom.tw」になっていますね)。
Amazonの運営責任者名が「HONGMINGLI(=ホンミンリー)」となっていますが、これは「紅明李」のピンインで上図のサイトと並びが変わっていますが「李紅明」を表しています。
このことからも、AmazonのGEEKOM JP公式の販売会社が「深圳市千偶信息系統有限責任公司」で確定ですね。
住所から入居しているビル等を探そうとしたが、特定まではできず
続いて、「龙岗街道新生社区新生路72-94号新生路74号」という住所から、会社の状況を調査しました。
「龙岗」は「龍崗」の簡体字で、深圳の「龍崗区」を表す言葉です。カタカナで表すと「ロンガン」となります。
続く「新生社区」とは「新生コミュニティ」という意味で、龍崗区の街路単位で区分けされていて、その中の「新生」という区単位になります。
上の図の部分を拡大したのが下の地図になります。
「新生路72-94号新生路74号」を検索して示される地点をGoogleマップで言うストリートビューと同じような機能を使ってみてみましたが、「深圳市千偶信息系统有限公司」に関連する看板などは見つけることができませんでした。
おそらく上の図のビルに「深圳市千偶信息系统有限公司」が入居しているものと考えられました。
コスパを独自に出したところ、以下の製品が1位になりました。
アメリカのAmazonでGEEKOMについて更に深掘りしてみた
しかし、これではあまりにも消化不良なので、更に深掘りしてみました。
日本ではなく、アメリカのAmazon、つまり「Amazon.com」の方でGEEKOMを調べてみました。すると、「GEEKOM Direct」というストアが存在しています。
販売会社は「Shenzhenshi weipai diannao keji youxian gongsi」となっており、「深圳市微派电脑科技有限公司」と表記されます。
「微派」は「ウェイパイ」と発音され、特にこの語句自体に意味は持たせてないようです。
「电脑」は「ディエンナオ=電脳」のことで、「電子計算機」つまり「コンピューター」を表す語です。
企業の情報が載っている中国のサイトを見ると、2020年8月に設立したと書いています。
「千偶信息系統有限公司」は2021年12月に設立されているので、約1年の開きがあります。
住所は「深圳市罗湖区碧波一街10号北门碧中园碧天阁」となっています。
その住所を検索すると、上図のようになります。
「罗湖区(ルオフーク)」は日本語で表すと「羅湖区」となり、深圳の行政区になります。
その中にある「碧中园(ビーチョンユアン=碧中園)」というマンション群の「碧天阁(ビーティエングー=碧天閣)」という建物に入居しているようです。
建物を見ると、高層ビルという外観で、非常に立派です。しかし、この建物は基本的には住宅用マンションのようで、商業用オフィスを想定しているのか分からないのですが、住所を調査するとこの建物になります。
このように、中国企業は一つのブランドで複数の会社が運営していることはザラにり、今回もGEEKOMは複数の会社によって販売がされていることが判明しました。(これが本社・支社の扱いなのかまではわかりませんでした)
余談ですが、「GEEKOM」は中国語で表すと「积核(Ji he)」と表記するようです。
GEEKOMの日本公式サイト
GEEKOMは日本語の公式サイトを運営していて、上記の図のキャプションにあるリンクから飛ぶことができます。
公式ページの「特定商取引法に基づく表示」には代々木の住所が
公式サイトの「特定商取引法に基づく表示」のページを見ると、運営事務所は「東京都渋谷区代々木1-25-5」と書かれています。
その住所をGoogleマップで検索をすると、以下の通りになります。
代々木駅からほど近い場所ですが、ここの「BIZ SMART」という建物があります。
看板にある通り、「レンタルオフィス」となっており、GEEKOMの日本における事業所としているのは、このレンタルオフィスであることが判明しました。
レンタルオフィスというと不安に思うかもしれませんが、日本の企業でもレンタルオフィスを使用して法人登録している会社もあるので、決して怪しいわけではありません。
GEEKOMの製品について
では、Amazonや公式サイトに掲載されている製品について調査をしました。
それぞれメモリ容量やSSD容量を価格で割って順位を出しています。また、CPUについてはPassmarkと呼ばれるベンチマークの値を価格で割って順位を出し、それぞれのランキングの順位をすべて足して総合順位を算出します。
総合点数 | 総合順位 | Amazonリンク | 公式リンク | 型番 | Amazon値段 | 公式値段 | メモリ | メモリ/価格 | メモリ順位 | SSD容量 | SSD容量/価格 | SSD順位 | CPU | Passmark | PM/価格 | Passmark順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
6 | 1 | GEEKOM公式 | A7 | 118000 | 32 | 2.711864407 | 3 | 2048 | 17.3559322 | 1 | Ryzen 9 7940HS | 30531 | 2.587372881 | 2 | ||
7 | 2 | Amazonリンク | GEEKOM公式 | XT12 Pro | 118000 | 103000 | 32 | 3.106796117 | 2 | 1024 | 9.941747573 | 4 | Core i9 12900H | 28176 | 2.735533981 | 1 |
9 | 3 | Amazonへ | GEEKOM公式 | IT11 | 129280 | 73500 | 32 | 4.353741497 | 1 | 1024 | 13.93197279 | 3 | Core i7-11390H | 10079 | 1.371292517 | 5 |
11 | 4 | Amazonへ | GEEKOM公式 | IT13 | 125000 | 125000 | 32 | 2.56 | 5 | 2048 | 16.384 | 2 | Core i9 13900H | 29239 | 2.33912 | 4 |
12 | 5 | Amazonへ | GEEKOM公式 | IT12 | 62033 | 68590 | 16 | 2.579272323 | 4 | 512 | 7.464644992 | 5 | Core i5-12450H | 17184 | 2.505321475 | 3 |
コストパフォーマンス1位になった製品は、GEEKOM公式サイトでした販売の無い新製品のA7という型番の製品です。
画像クリックで公式サイトに飛ぶことができます。
この製品はCPUがRyzen9 7940HSは2023年1月に発売された、AMD社のモバイル向けCPUのフラグシップモデルです。
そのPassMarkのベンチマーク値は3万を超えており、今回の調査をした中では最高の値を示しているCPUです。
CPUの数値が高いと、動画のエンコード時間が短くなったり、ソフトがサクサク動くという状態になります。
また、メモリも32GBも積んでいます。メモリが多いほど、いろんなソフトを同時に起動しても快適に使えます。最近の製品は16GBの製品も増えてきましたが、その倍の容量を積んでいます。
また、SSD(ソリッドステートドライブ:主記憶装置の種類の1つ。ファイルとかを保存しておく装置)も2TB(テラバイト)も積んでいます。動画などを保存するのにこれだけ容量があると頼もしいですね。
これだけ高性能であるのに、本来は価格が155,000円のところ、37,000円オフの118,000円、かつ、クーポンを使うと更に安くなるという、公式で買わなきゃ損状態の製品です。(少し登録が面倒ですが)
残念ながらAmazonに同じ製品が出品されていないので、GEEKOM公式サイトからの購入になりますが、補償内容などはAmazonで購入するのと変わらないので、ミニPCの購入を検討されているのであれば、候補の1つに絶対に入りそうです。
続いて2位はXT12 proという型番の製品です。下記のリンクからはAmazonと楽天、Yahooの検索結果を見ることができます。
上記の画像からはGEEKOM公式サイトに飛ぶことができます。
CPUはIntelのCore i9の第12世代、12900Hという型番の製品を使用しています。Coreシリーズは基本的にCore i3~Core i9とi〇の数字が大きくなればなるほど高性能の製品になります。
そして最新世代が第14世代なので、2世代前の製品となりますが、Core i9はその当時の最高峰のCPUのため、2世代前でも十分にスペックが高い状態です。
その数値は2万8千代と、1位の製品には劣るとは言え、十分な性能をもっています。
メモリは32GB、SSDが1TBと十分な製品で、1位の製品に比べてSSDが半分ですが、価格は15000円程割安です。
このCPUとSSDの差で15000円を得と見るかは懐事情にもよるので何とも言えませんが、価格を抑えつつ、スペックもという場合はこのミニPCも視野に入るのではと思います。
上の表を見てもらうと分かる通り、Amazonで購入すると15000円高い状態で購入しなければならないので、それであれば公式で購入した方がよいですね。
残り3位以下の製品については、上記の表にリンクを貼り付けてあるため、そちらから飛んでみてください。
GEEKOMの製品の口コミ
GEEKOMの口コミについてAmazonで調査をしてみました。
まずは☆5、4の高評価の口コミです。口コミは1位のA7は公式サイトにしか販売がなく、口コミがないこと、2位のXT12 proは日本語の口コミが1件しか見つからなかったため、主に3位のIT11の口コミを参考にしています。
- 耐久性などはこれからのことで分かりませんが、画像処理、動画処理などストレスなく出来ていてとても満足しています。
- 動作は多少重たくはなりますが、動画編集や簡単なゲームくらいなら十分に対応できます。手のひらサイズで出来る事の広がりに驚愕させられました。
- ミドルユーザーまでなら充分満足できる性能が有ると思う。これがこれほどお得に入手出来るようになるとは…ミニPC恐るべし。
- 11世代ではありますが処理性能はi7だけあって中々高速です。
全体を概観すると、性能的にミドルユーザーまでならこのぐらいのスペックがあれば必要十分である口コミや、CPUが比較的性能が高く、処理に困らないこと、何よりコスパがよいという口コミが多かったです。
続いて、☆2、1の低評価の口コミです。
- モニターを接続しても何も映らない。うんともすんとも言わない、返品しました。
- 3週間使っているけど、再起動をかけるたびにブルースクリーンになります。ハードウェアに問題がある可能性があると言われました。
- 本体内部はかなり熱を持っており、SDカードが非常に熱くなる可能性があります。物理的に破壊されると痛いので、SDカードを使いたい場合は外付けのリーダライターを使うことをお勧めします。
- 日本語対応していないGEEKOMのWebサイトにマニュアルのリンクが貼ってありますが、リンクが壊れていてダウンロードできませんでした。
全体的に「初期不良」と思しき書き込みが数件と、やはり中国企業のためマニュアルなどのサポート面では不安があるような書き込みがされていました。
そこから考えて、パソコンを購入したことがない本当の初心者には難しい買い物になる可能性があります。
そういった部分も考慮して購入をすべきと判断できました。
まとめ
GEEKOMについてまとめると以下のようになります。
- ミニPCを販売しているGEEKOMという会社は、深圳に会社をもつ企業です。(台湾で創業となっていますが、台湾の本社は見つけられませんでした)
- GEEKOMは日本語の公式サイトも運営しており、直販でミニPCを買う方がお得に購入できることが多いです。
- コスパが最もよかった製品は、A7という公式サイトでしか購入できないメモリ32GB、SSDが2TB、CPUがRyzen9という非常に高性能な製品でした。
- 全体的に製品のスペックは高く、コストパフォーマンスに優れた製品を世に送り出してます。
1位の製品は以下の画像から。
もし、国内製品でパソコンをお探しであれば、以下の記事が参考になります。
ミニPCをお探しであれば、以下の記事が参考になります。
コスパよくノートパソコンを購入したいのであれば、以下の記事が参考になります。
コメント