AmazonでミニPCを探していたら「AskHand」っていうブランドのミニPCがあったんだけど、この会社ってどこの会社なの?
そうだね、AskHandのミニPC、結構Amazonで見かけるよね。じゃあ今回はこのAskHandという会社がどこの国の会社で評判はどうなのかについて深堀りしていくよ!
Amazonでパソコンを探していると、全く聞いたことのないブランド、会社の製品を見かけることがありますよね。
で、その製品がどこの国の製品で、どんな会社の製品なのかって気になります。
というわけで、今回はAskhandという会社について深堀りしていきたいと思います。
以下、結論です。
- AskHandは「AskHand直営店」と「AskHand-JP直営店」の2つ店舗があります。
- 両者ともに中国の深圳に会社を構えていて、「至本电子有限公司」と「淂毅科技有限公司」がそれぞれ販売会社となっています。
- コスパランキングでは2種類の製品が1位になりましたが、口コミを見る限り、初心者が購入するのは厳しいかもしれません。ある程度コンピュータに詳しい人が購入すべき製品のように感じます。
以下はAskHandの製品の性能をランキング化して、1位になった製品です。同率で2製品が1位になりました。参考にどうぞ。
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その他のミニPCについてお探しであれば以下の記事が参考になります
AskHandはどこの国?販売業者は2種類~AskHand直営店とAskHand-JP直営店
今回、AskHandを調査していくと、「AskHand直営店」と「AskHand-JP直営店」という2種類の販売業者が出てきました。
中身を見てみると、微妙に違いがあったので、まずはそれぞれの販売会社について調査をしました。
AskHand直営店はどこの国の会社?直営店の販売会社は「至本电子有限公司」という会社
AmazonのAskHand直営店の販売元情報を見ると、以下の通りになっています。
販売業者を見ると、「shenzhenshizhibendianziyouxiangongsi」となっています。このアルファベットは「ピンイン」と呼ばれるもので、漢字表記の読みを表したものです。
これを漢字ごとに区切って書くと「shen zhen shi zi ben dian zi you xian gong si」と書くことができます。
更にこれを漢字に直すと「深圳市至本电子有限公司」となります。
「深圳市(シェン チェン シー)」は「深セン」と呼ばれる広東省の都市で、「東洋のシリコンバレー」と呼ばれるほど、半導体関連企業などが集まる都市です。
「至本(チー ベン)」ですが、漢字の意味は日本語とほぼ同じなので、あくまでも予想ですが「本物に至る」というような意味合いだと思われます。
「电子(ディエン ツー)」は「電子」の意味です。「有限公司(ヨウ シエン ゴン シ)」は日本語で「株式会社」の意味になります。
つまり「至本电子有限公司」は「至本電子株式会社」と日本語に直すことができます。
AskHand直営店はどこにある?所在地は深圳のやや西側の地域
「至本电子有限公司」を調べてみると、以下のような情報が掲載されているサイトを発見しました。
これは「职友集(ヂー ヨウ ジー)」と呼ばれる中国の求人・企業検索サイトですが、そこに「至本电子有限公司」の情報が載っていました。
その住所を見ると「深圳市南山区桃源街道平山社区留仙大道4093号南山云谷创新产业园朗山阁311」となっており、Amazonの販売者情報に掲載されている住所と同じものでした。
数多くの中国企業を調査してきた経験から、このAskhandですがかなり透明性が高い会社になるなと感じます。
というのも、他の多くの中国企業は住所もピンイン表記で簡単に場所が分からないようになっていることがほとんどで、それを苦心して漢字に直して検索しても、簡単に会社の場所が出ないことが多いのです。
しかし、今回Askhandは住所が漢字表記であることや、百度で住所を検索すると一発でその場所が出ることからも、中国企業にしては相当透明度が高い企業だと言えます。
ほんと冗談のように聞こえるかもしれませんが、他の中国企業は住所で検索をかけても全く別の場所が出たり、本社の位置が簡単に特定できないことがほとんどなんです!AskHandさん、簡単で助かります!
その住所で検索をかけると百度の地図では以下のように表示されました。
深圳市の中央部よりやや西側、「1」の印のあるところです。
「朗山阁」と書かれているこの場所に「AskHand」の「至本电子有限公司」が入居しています。
この右側の建物が「朗山阁」です。
「311」なので3階に入居するのでしょうか。残念ながらその内部までは情報が出てはいませんでしたが、建物は調べが簡単につきました。
「至本电子有限公司」のサイト
「至本电子有限公司」を調査してくと中国国内向けのホームページが見つかりました。
しかし、日本国内のAmazonで販売しているミニPCについての情報が掲載されていないなど、本当にAskHandのサイトなのだろうかと心配になる作りでした。
また、上記のサイトの「企業情報」を見ると2016年に成立したとなっていて、会社の建物が掲載されていますが、先ほどの「朗山阁」の見た目とはかなり違った外観をしています。
他のオフィスとも考えられますが、どの場所かは特定することができませんでした。
掲載されている住所は「至本电子有限公司」のものなので、間違いないとは思われますが、あまり機能していないサイトなのではないかと推察されます。
AskHand-JP直営店はどこの国の会社?販売会社は「淂毅科技有限公司」
AskHand-JPのAmazonの販売業者情報を見てみると、以下のようになります。
同じく販売業者名はピンインで「Shenzhenshi de yi ke ji you xian gong si」となっていて、これを漢字に直すと「深圳市淂毅科技有限公司」となります。
「淂」は「得」の異字体で、「得る」の意味、「毅」は日本語でも「毅然とした態度」の「毅」として使われている通り、「きっぱりとした」などの意味です。
「科技」は「科学技術」の意味で英語だとよく「Technology」で表記されることが多いです。
この企業名で調査をすると、以下の中国国内で企業情報を載せているサイト、「企査査」で情報が出てきました。
そこには2014年成立となっていて、「至本电子有限公司」の2016年と2年ほど開きがあります。
住所は「至本电子有限公司」とほぼ同じで、部屋番号が「310」と1つ違いで掲載されており、となりの部屋で別の会社として展開しているようです。
中国の企業はこのように同じブランドで別企業が運営していることがザラにあり、今回のAskHand直営店とAskHand-JP直営店のように、それぞれ別会社として登録されていることが多々あります。
内部的にはつながっているようなので直営店とJP直営店で値段が異なるなどはありませんでした。
AskHandの製品でコスパがよいのは?
AskHandのコストパフォーマンスランキング
Amazonで販売されているAskHandの製品を調査し、それぞれメモリ容量やSSD容量を価格で割って順位を出しています。
また、CPUについてはPassMarkと呼ばれるベンチマークの値を価格で割って順位を出し、それぞれのランキングの順位をすべて足して総合順位を算出します。
総合点数 | 総合順位 | Amazonリンク | 型番 | Amazon値段 | メモリ | メモリ/価格 | メモリ順位 | SSD容量 | SSD容量/価格 | SSD順位 | CPU | Passmark | PM/価格 | Passmark順位 |
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9 | 1 | Amazonへ | AskHand ミニPC | 37,900 | 16 | 4.221635884 | 4 | 512 | 13.50923483 | 3 | Ryzen 7 5700U | 15,857 | 4.183905013 | 2 |
9 | 1 | Amazonへ | AskHand ミニPC | 48,900 | 32 | 6.54396728 | 1 | 1024 | 20.9406953 | 1 | Ryzen 5 5600H | 17,006 | 3.477709611 | 7 |
11 | 3 | Amazonへ | ミニPC AMD Ryzen 5 5500U | 35,900 | 16 | 4.456824513 | 3 | 512 | 14.26183844 | 2 | Ryzen 5 5500U | 13,036 | 3.631197772 | 6 |
12 | 4 | Amazonへ | AMD Ryzen 5 5600H | 38,900 | 16 | 4.11311054 | 6 | 512 | 13.16195373 | 5 | Ryzen 5 5600H | 17,006 | 4.371722365 | 1 |
12 | 4 | Amazonへ | AskHand ミニPC AMD Ryzen 7 5700U | 38,800 | 16 | 4.12371134 | 5 | 512 | 13.19587629 | 4 | Ryzen 7 5700U | 15,857 | 4.08685567 | 3 |
18 | 6 | Amazonへ | ミニPC AMD Ryzen 5 5600H | 45,900 | 16 | 3.48583878 | 7 | 512 | 11.1546841 | 6 | Ryzen 5 5600H | 17,006 | 3.705010893 | 5 |
18 | 6 | Amazonへ | AMD Ryzen 7 7735hs | 69,900 | 32 | 4.577968526 | 2 | 512 | 7.324749642 | 8 | Ryzen 7 7735HS | 24,091 | 3.446494993 | 8 |
19 | 8 | Amazonへ | ミニPC AMD ryzen 7 5800H | 53,700 | 16 | 2.979515829 | 8 | 512 | 9.534450652 | 7 | Ryzen 7 5800H | 21,039 | 3.917877095 | 4 |
コスパランキングで1位になったのは2製品あります。
1つがCPUにRyzen 7 5700Uでメモリが16GB、SSDが512GBを積んだ製品になります。
低電力タイプで発熱を抑えつつ(CPUの表記のUは低消費電力版の意味)、性能とのバランスを取った製品を積んでいます。
また、メモリも16GB積んでいるので、文書編集や動画視聴などの軽い作業であればびくともしない性能です。
続いて同率1位のもう一つはメモリを上記製品の倍32GB搭載した製品です。
表を参照してもらうと分かりますが、CPUの性能も1200ポイント程もう一つの1位の製品よりも高く、メモリも倍、SSDも倍搭載し、11000円ほどの価格差ということで、どちらを選択するかは好みの領域になりますね。
メモリが32GB積んであれば、多くのアプリケーションソフトを同時起動してもびくともしないでしょうし、軽いゲーム程度なら難なくこなすでしょう。
この製品であればしばらくはPCを買い替える必要はなくなると思いますが、11000円の価格差をどう捉えるかで最初の製品を選ぶか、こちらを選ぶかということになるでしょうか。
AskHandの評判は?
では、AskHandの口コミについて見ていきたいと思います。
上記の1位になった製品の口コミについて抜粋して載せます。
まずは☆1〜2の評価の低い口コミについてです。
- CPU使用率50%を超えCPU温度が上がるとファンが全開で動き出しファンの音がかなり煩い印象です。
- 購入して2週間でOSが起動しなくなり、電源ボタンも点灯しないのにファンだけは盛大な音を立てて、回っています。
- 利用を始めて6か月でマザーボードが故障しました。
- サポートのレスポンスが悪いです。本体の故障ですが対応が遅い。
口コミを概観すると、やはり初期不良と思しき書き込みやそのサポート面での不安が書かれていることが多かったです。
初心者の人が買うのは少し躊躇すべき製品かなと感じました。
続いて☆5〜4の評価の高い口コミについてです。
- あまり期待しないでサポートに連絡を取ったら、すぐドライバの再インストールするためのダウンロードURLを指示してくれました。
- 43インチのモニターを使用してるが4K画は綺麗。
- windowsが英語版だったり、パーティションが3分割されてはいましたが、対応可能なもののため特に大きな問題にはなりませんでした。
- 日常的な写真編集、音楽をきく、映画鑑賞など十分快適にこなせると思います。
全体的に、Windowsの設定で最初BIOS画面が表示されたりなど、初心者にはあまり優しくない状況のようですが、その設定などを行えば快適に使えるという書き込みが見られました。
また、サポートについても期待した以上の丁寧さ、レスポンスだという口コミも見られたので、日本製品ほどのサポートは期待できないものの、ある程度自分でパソコンをいじれる人にとってはコスパのよい製品になると言えるでしょう。
AskHandは中国深圳にある会社〜直営店とJP直営店の2つを運営する会社
ではまとめです。
- AskHandは「AskHand直営店」と「AskHand-JP直営店」の2つ店舗があります。
- 両者ともに中国の深圳に会社を構えていて、「至本电子有限公司」と「淂毅科技有限公司」がそれぞれ販売会社となっています。
- コスパランキングでは2種類の製品が1位になりましたが、口コミを見る限り、初心者が購入するのは厳しいかもしれません。ある程度コンピュータに詳しい人が購入すべき製品のように感じます。
もし日本製のパソコンを探しているなら、余計なソフトが入っておらず、コスパにすぐれたマウスコンピュータの製品がおすすめです。以下の記事からどうぞ。
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