いろんなサイトで「ノートパソコンおすすめ〇選」と書いているけど、そのおすすめってどんな風に決めてるの?
そんな風に思った人いませんか?私もそうでした。
確かに「元電気店店員」とか「家電アドバイザー」などの肩書があれば、信用してもいいのかな、って思ったりもします。
しかし、やはり「データ」にはかないません。
そこで、「本当にコスパのいいノートパソコン」を価格とSSD容量、CPU性能などを比較してデータを取り、ランキングにしました。詳しくは「ランキングの出し方」をご覧ください。
そして今回はすべて「Microsoft Office(以下、オフィスと記述する)」搭載のノートパソコンを比較しました。
仕事柄、オフィスを使わざるを得ない、ではその中で本当にコスパのいい製品ってどれだろう、そういう方に向けて書きました。
オフィスがついていない、純粋に本体性能が高コスパの製品のまとめについては、以下をご覧ください。
オフィス付きノートパソコンのコスパランキングの出し方
コストパフォーマンスをランキングにするにあたって、以下の観点でランキングにしました。
- 世界のパソコンシェアの中で、Appleを除いた5位までの会社、Lenovo、HP、DELL、ASUS、Acerの製品を抽出。
- その中でオフィス搭載のものを選択。
- Amazonの7月25日時点の価格を基準に調査。
- SSD容量(どれだけ本体に写真や動画などのファイルを保存できるのか)、メモリ容量(一時的に作業内容を保存しておくための容量。多ければたくさんの作業を同時にこなすことができる)、CPU性能(PassMark*を利用)、GPU性能(同じくPassMarkを利用)を価格で割った数値をそれぞれランキング化し、順位をつける。
- 各項目の順位の数字を足し合わせて、その数字が小さい順にランキングし、総合順位とする。
*PassMarkとは、オーストラリアのPassMark Software社が提供しているパソコンの能力を測るためのソフトを用いて算出された値のこと。CPUの性能やGPUの性能を数値で比較することができる。CPUの数値が高いとソフトを動かす際にもたつきが少なくなる。GPUの数値が高いと動画編集や画像編集の際に止まったり、もたついたりすることが少なくなる。
オフィス付きノートパソコンのコスパランキング表
Amazonから抽出すると全部で11製品ありました。それを一覧表にしたものが以下の表です。
SSD容量やメモリ容量などの値を価格で割って数値を求めたものをランキング化していますが、見やすいように1の位に1以上の数字ができるだけ来るように、小数点を移動させています。
総合点数 | 総合順位 | メーカー | 型番 | 価格 | Office | SSD(GB) | SSD/価格 | SSD順位 | メモリ(GB) | メモリ/価格 | メモリ順位 | CPU | PassMark | PM/価格 | CPU順位 | GPU | PassMark | PM/価格 | GPU順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4 | 1 | Acer | Aspire 5 A514-55-N58Y | 74,756 | Office365 | 512 | 6.848948579 | 1 | 8 | 1.070148216 | 1 | Core i5-1235U | 13,632 | 1.823532559 | 1 | Intel Iris Xe Graphics | 2,688 | 3.595698004 | 1 |
14 | 2 | HP | 14s-dq 7M686PA-AAAB | 89,799 | H&B2021 | 512 | 5.701622513 | 2 | 8 | 0.890878518 | 4 | Core i5-1235U | 13,632 | 1.518056994 | 5 | Intel Iris Xe Graphics | 2,688 | 2.993351819 | 3 |
17 | 3 | Lenovo | IdeaPad Slim 170 82R3001RJP | 79,000 | H&B2021 | 256 | 3.240506329 | 5 | 8 | 1.012658228 | 2 | Ryzen 5 5500U | 13,194 | 1.670126582 | 2 | Ryzen 5 5500U with Radeon Graphics | 2,008 | 2.541772152 | 8 |
19 | 4 | Dell | Inspiron 15 3520 | 89,080 | H&B2021 | 256 | 2.873821284 | 6 | 8 | 0.898069151 | 3 | Core i3-1215U | 11,203 | 1.257633588 | 8 | Intel Iris Xe Graphics | 2,684 | 3.013022003 | 2 |
25 | 5 | ASUS | Vivobook 14 X1400EA | 89,800 | H&B2021 | 256 | 2.85077951 | 7 | 8 | 0.890868597 | 5 | Core i5-1135G7 | 9,940 | 1.106904232 | 9 | Intel Iris Xe Graphics | 2,688 | 2.993318486 | 4 |
27 | 6 | Lenovo | IdeaPad Slim 370i 82RJ001VJP | 94,800 | H&B2021 | 256 | 2.700421941 | 9 | 8 | 0.843881857 | 7 | Core i5-1235U | 13,632 | 1.437974684 | 6 | Intel Iris Xe Graphics | 2,688 | 2.835443038 | 5 |
28 | 7 | Lenovo | IdeaPad Slim 170 82R40068JP | 97,000 | H&B2021 | 512 | 5.278350515 | 4 | 8 | 0.824742268 | 10 | Ryzen 7 5700U | 15,847 | 1.63371134 | 4 | Ryzen 7 5700U with Radeon Graphics | 2,247 | 2.316494845 | 10 |
29 | 8 | ASUS | X515EA | 95,000 | H&B2021 | 512 | 5.389473684 | 3 | 8 | 0.842105263 | 9 | Core i7-1165G7 | 10,380 | 1.092631579 | 10 | Intel Iris Xe Graphics | 2,688 | 2.829473684 | 7 |
32 | 9 | Lenovo | IdeaPad Flex 570 82R90044JP | 92,070 | H&B2021 | 256 | 2.780493103 | 8 | 8 | 0.868904095 | 6 | Ryzen 5 5500U | 13,194 | 1.433040078 | 7 | Ryzen 5 5500U with Radeon Graphics | 2,008 | 2.180949278 | 11 |
34 | 10 | HP | Pavilion 15-eh | 99,800 | H&B2021 | 256 | 2.565130261 | 11 | 8 | 0.801603206 | 11 | Ryzen5 7530U | 16,522 | 1.655511022 | 3 | Ryzen 5 7530U with Radeon Graphics | 2,355 | 2.359719439 | 9 |
35 | 11 | Dell | Inspiron 15 3511 | 94,800 | H&B2021 | 256 | 2.700421941 | 10 | 8 | 0.843881857 | 8 | Core i5-1135G7 | 9,940 | 1.048523207 | 11 | Intel Iris Xe Graphics | 2,688 | 2.835443038 | 6 |
5位までの5機種についてくわしく解説をしていきます。
オフィス付きノートパソコンランキング
第1位 Acer Aspire 5 A514-55-N58Y
1位に輝いたのは、AcerのAspire 5というシリーズの製品。正直、これをランキングに入れようかどうか迷いました。
その理由としては、オフィスが買い切り型の「Home&Business2021」ではなく、「Microsoft 365 Personal」だったからです。
この「Microsoft 365 Personal」は365と入っている通り、「1年間のサブスクリプション型」のオフィスになります。
つまり、1年ごとの更新で、更にお金を払わないと使い続けることができないタイプです。
ですので長く使えば使うほど、買い切り型のHome&Businessとの差が開いていくので、公平じゃないなぁという点が。
この「Microsoft 365 Personal」が付いていないものとの価格差はAmazonでは3391円しかありません(単体で買うと13000円程します。ちなみにHome&Business2021は4万円弱します)。
これですから、本体の性能にお金をかけることができますよね。その点でも不公平感があるなぁと感じていました。
ですが、性能的には1位を取っていますし、「試しにオフィスを使ってみたい」という方でも価格・性能の部分でコスパは悪くないので、1位ということで載せました。
オフィスがサブスクリプション型だというところで許容できる方であればおススメです。
ちなみに、Office365無しで買うなら、↓下記リンクの楽天でかなりお得に買うことができます!(7月26日現在)
第2位 HP 14s-dq 7M686PA-AAAB
第2位に輝いたのは、HP(ヒューレットパッカード)の14s-dqシリーズです。
シンプルなデザインで、コストパフォーマンスを重視した製品となっている通り、エントリーモデルとしては非常にコスパがよいものとなっています。
オフィスもHome&Business2021の買い切り型のものがついていて、CPUもCore i5-1235Uという第12世代のものが載っていたり、SSDも512GBもある、それでこの価格は驚異です。
携帯性という部分でも、約1.3kgしか重量がなく、厚さも2cmを切るほどの薄さで、カバンに収納する際もかさばらなく軽いので、ノマドワークとしてカフェや様々な場所で使用する際も非常に便利。
見た目もおしゃれで、有名メーカーHPのパソコンですから、カフェでこのパソコンが出てきたら人目をひくこと間違いなしです。
第3位 Lenovo IdeaPad Slim 170 82R3001RJP
第3位に入ったのは、LenovoのIdeaPad Slim 170シリーズの製品です。
このIdeaPadシリーズの中でも一番価格がリーズナブルな製品です。しかし、薄型・軽量で携帯性が高く(1.4kg)、口コミを見ると外観もスッキリしていて高級感もあるとのこと。
ただし、コストパフォーマンスを重視しているため、液晶がTNという製造コストが低い液晶を採用していて、視野角が狭い、画質がよくないという点は注意が必要です。
とは言っても、オフィスが搭載されていて、8万円を切る価格でRyzen 5が搭載されていることを考慮すると、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
さすがに3Dの重いゲームをゴリゴリは難しいですが、普段使いならばサクサク動くレベルです。
第4位 Dell Inspiron 15 3520
続いては、DellのInspironシリーズからランクインしました。
Inspiron(インスパイロン)シリーズは、Dellの中のコストパフォーマンスに優れた製品として販売されているものになります。
そして、それぞれ3000シリーズ、5000シリーズ、7000シリーズという数字がふられており、数字が大きくなるほど筐体のクオリティが高くなったり、軽く、携帯性が高まります。
ただし、部品そのもの、CPUだったり、SSDだったりはどの3000でも7000でも変わらないので、外観などにこだわりたいという人は数字の大きいシリーズを選ぶのがよいでしょう(その分、価格も高くなりますが)。
今回ランクインしたのは3520なので、一番値段の安いシリーズになります。一番安いと言っても、その見た目はスタイリッシュだとの口コミが多くあります。
一方で、動きが遅くなった、購入後しばらくして起動に時間がかかるようになった、などの書き込みが見られました。
サポートの対応はしっかりしていると評判なので、その点では安心です。
第5位 ASUS Vivobook 14 X1400EA
最後に登場するのは、ASUS(エイスース)のVivobook 14シリーズのノートパソコンです。
Vivobookシリーズは手ごろな価格とスタイリッシュなデザインを兼ね備えたスタンダードモデルです。
Vivobookの後ろの数字はモニターのインチ数を表していて、このVivobook 14は14インチの製品であるということです。
14インチで1.5kg程度と携帯性がよく、持ち運ぶのもあまり苦にならないサイズ感です。
ただ、バッテリー駆動時間が4.8時間となっていて、一般的なノートパソコンに比べて短めで書いてあります。
したがって、コンセントの無い環境での使用は限られてくると考えられます。
(8/9追記 現在、セール中で5,000円以上安い値段で購入することができます!!)
1位~5位までのリンクまとめ
以下に1位~5位までのリンクをまとめて貼っておきますので、気になるものはそこから見てみてください。
1~5位のリンクはこちらをクリックしてください
まとめ
今回はオフィス搭載のノートパソコンをまとめておきました。
オフィス搭載というだけで3万円程値段が上がる計算になるので、エントリーモデルでも8万円~9万円ほどになっていまいますね。
お仕事で使わなければならないという場合を除いては、WPS Officeという互換品搭載のものを選ぶのも手です。
また、今はGoogleでもオンライン上で使用するGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートを提供していますので、そちらを利用するというのも一つの選択ですね。
以下は、Microsoft Officeを搭載していない、単純にCPUやメモリの容量で比較をした記事になります。(コンセプトはこの記事と一緒です)
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