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Beelinkってどこの国の会社?怪しい?BeelinkのMini PCを徹底的に調べてみた

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小象

AmazonでデスクトップPCを検索したら、「Beelink」という会社のミニPCを発見したんだけど、これってどうなの?怪しくない?

プロ象

最近ミニPCが流行ってきていて、小さい筐体(きょうたい)の中にノートパソコンよりスペックの高いパーツが入っていて、お値段も安いといういいとこどりをしているんだ。そのなかでもBeelinkっていう会社、どうなのか気になるよね。

デスクトップパソコンを買いたいと思ってAmazonで検索すると、「ミニPC」っていう非常に小さいパソコンが出てきますよね。

その中でも「Beelink」っていう会社の製品が結構な数出ていて、これってどうなんだろう?って私も気になっていました。

そこで、まずはミニPCってどうなのかについて調べるとともに、「Beelink」っていう会社がどういう会社で、どんな製品を出しているか徹底的に調べました。

結論としては以下の通り。

  • ミニPCとは、手のひらに乗ってしまうほど小さいデスクトップパソコンのこと。
  • メリットとしては、省スペースで設置場所を選ばず、モニターやキーボードがついていないのでノートパソコンよりも本体性能のコスパは高い。
  • デメリットとしては、排熱に難があることや高負荷のゲームなどは厳しい、モニターやキーボードを別で用意する場合には追加費用がかかる、などが挙げられる。
  • BeelinkのAmazonでの販売会社は3種類あり、それぞれ広東省深圳市、雲南省昆明市、広東省広州市に会社を構えている。
  • 安価でメモリの容量、SSD容量が大きい製品が多い。
  • 口コミは高評価なものが多いが、サクラチェッカーで調べてみるとサクラ度が高い。購入にはリスクが伴うが、そのリスクを許容できればコスパは高い。

今回は販売会社が3種類もあるので、もし製品についてすぐ見たい人は、目次から飛んでください。

もし、リスクが低くパソコンを購入したいのであれば、世界シェア5位までの信頼できるメーカーで、コスパ最強のノートパソコンを調べました。もしよければ以下の記事もご覧ください。

もし、国内製のパソコンをお探しであれば、マウスコンピューターはかなりおすすめのメーカーです。余計なソフトが入っておらず、サポート体制もしっかりしています。

目次

ミニPCとは

https://m.media-amazon.com/images/I/51Dl0EZg1BL.AC_SX569.jpgより引用。

ミニPCとは、従来のタワー型のデスクトップパソコンに比べて、本体が非常に小さいパソコンを表す言葉です。それこそ本体が手のひらに乗ってしまうほどの小さいサイズのパソコンで、省スペースなことが非常に売りの製品になります。

従来は、一部マニア向けの製品という見方がされてしましたが、最近は種類も増えて性能も大幅に向上、そしてノートパソコンに比べてコスパが良いという状況に。

ここ1、2年で段々とその存在感を増している状況です。

小象

そうか、ミニPCって最近広まり始めたPCなんだね。どうりであまり見た来ないパソコンだなぁって思ってた!

ミニPCのメリット

ミニPCのメリットとしては、以下の通り。

  • 小型で省スペース。狭い場所にも設置することができる。VESA規格に準拠していれば、VESAマウントでモニターの裏に本体をくっつけて設置することも可能。
  • ノートパソコンに比べて、モニターやキーボードがない分、本体性能のコスパがよい
  • 液晶割れのおそれがないので、持ち運びに気を使わなくてよい

とにかく小さいので、持ち運びを簡単にすることができます。例えば、会議のパワーポイントをデスクで作って、会場に本体を持ち込んでプレゼンをする、なんて使い方もできます。

また、液晶やキーボードなどの周辺機器がついていないので、その価格分を本体のパーツに充てることができます。

モニターやキーボードなどを別で用意しなくてはいけませんが、同じスペックのノートパソコンに比べて価格は低く抑えられる傾向にあります。

ミニPCのデメリット

ミニPCのデメリットは以下の通り。

  • 省スペースであるため、拡張性にとぼしく、何かを増設したいとなっても不可能なことが多い。
  • 排熱に難があることが多く、負荷の高い作業を行うと排熱が追いつかず、製品本体にダメージを与えてしまう場合もある。
  • グラフィックボード非搭載のものが多いので、負荷の高いゲームを動かすのは難しい場合が多い。
  • 普通のデスクトップPCに比べてコスパは低いことが多い。

小さい製品ですので、本体にはギチギチにパーツが配置されています。そのため、後からグラフィックボードを拡張したいと言っても、難しいことがほとんどです。(そもそも入らないですね)

また、小さくて中に熱がこもりやすい構造で、大きなファンをつけることもできないので、基本的には排熱に難があるのは否めません。

プロ象

これらのデメリットを理解した上で購入するのが大切だね!

Beelinkは中国の会社

BeelinkのAmazonの製品から販売者を見てみると、「Beelink公式ストア」と「Beelink直営店」、「Beelink Store」の3種類の販売会社があります。

なぜ3種類の会社があるのかは調べましたが謎です。(たぶん、日本でいう直営店とフランチャイズの違いなのかなとは思います)

まずは「Beelink公式ストア」の方について調べていきます。

Beelink公式ストアは中国の広東省深圳市にある会社

https://www.amazon.co.jp/sp?ie=UTF8&seller=AOWK54OGHQG40&
asin=B0CF1QSJ2P&ref_=dp_merchant_link&isAmazonFulfilled=1より引用。

販売業者名を見てみると、「shenzhenshi lingkeyun kejiyouxiangongsi」と書いてあります。

これは中国語のピンインと呼ばれるもので、漢字の読みをアルファベットで表した表記です。

これを漢字ごとに分けて書くと「shen zhen shi ling ke yun ke ji you xian gong si」となります。

ではこれを漢字に直してみましょう。

「shen zehn shi」は「深圳市」となり、中国広東省の都市を表しています。上海や香港が近く、パソコン系の企業が軒を連ねる都市になります。

「ling ke yun」は「零刻云」と書き表されます。「刻」は「一刻」で15分を表す語です。中国国内でBeelinkは「零刻」というメーカーとして知られています。

「ke ji」は「科技」で「科学技術」の意味、中国では「テクノロジー」を表す語です。そして「you xian gong si」は「有限公司」、つまり「株式会社」を表す言葉になります。

ここまでをまとめると、「零刻云科技有限公司」という会社名がBeelinkの本名(って言うと語弊がありますが)です。

https://baike.baidu.com/item/%E6%B7%B1%E5%9C%B3%E5%B8%82%E9%9B%B6%E5%88%BB%E4%BA%91%
E7%A7%91%E6%8A%80%E6%9C%89%E9%99%90%E5%85%AC%E5%8F%B8/52305243?fr=ge_alaより引用。

この「零刻云科技有限公司」という会社名で百度という中国版の検索サイトを使って検索してみると、次のような中国語版Wikipediaのようなページに行きつきます。それが上の画像です。

これを見ると2015年の6月に会社として成立したと書いています。

そして住所を見ると、「深圳市龙华区大浪街道部九窝宝龙军工业区18栋401」とかいてあります。

これがAmazonのBeelink公式ストアに書いてある「(Shenzhensi) longhuaqu dalangjiedao bujiuwo baolongjungongyequ 18dong401」の漢字表記になります。

百度の地図で見てみると、深圳市の真ん中、比較的香港に近い場所に居を構えていることがわかります。

そして、2枚目の地図は1枚目を拡大したものですが、「龙军工业区18栋」が白い吹き出しで出ているところになります。

残念ながら、この工業区の中の状況を見ることはできませんでしたが、百度の地図のGoogleストリートビューと同じ機能を使って外側の大きな通りから見た画像は見ることができました。

手前の壁の奥の建物の中に「18棟」という番号の建物があって、そこに入居しているのが「Beelink公式ストア」を出店している会社となります。

Beelink直営店は中国の雲南省昆明市の会社

https://www.amazon.co.jp/sp?ie=UTF8&seller=AV6TAH8N4OPD4&asin=
B0BZVFM3R4&ref_=dp_merchant_link&isAmazonFulfilled=1より引用。

続いて、Beelink直営店についてです。販売業者名は「LianMengYunDianZiShangWu(YunNan)YouXianGongSi」です。

これを漢字に直すと「链盟云电子商务(云南)有限公司」となります。「链」は「鍊」で「鎖」とか「チェーン」の意味です。「盟」は「連盟・同盟」などの意味で、「云」は「雲」、つまり「クラウド」です。

住所は「西山区南亚风情第壹城星辰苑3幢1单元10层1006」と書かれており、その住所を調べると以下の地図の場所になります。

雲南省の昆明市という都市にあり、外観などは以下の図の通りです。

https://poi-pic.cdn.bcebos.com/ff12af8e9321a3c5fff46af59941d507.jpgより引用(赤丸筆者)。
この図の赤の部分に「链盟云电子商务(云南)有限公司」が入居するビルがある。

この10階の1006という番号の部屋に入居しているようです。

Beelink Storeは中国の広東省広州市の会社

https://www.amazon.co.jp/sp?ie=UTF8&seller=A3MNYR1XEMJIVI&asin=
B0C2HMDB74&ref_=dp_merchant_link&isAmazonFulfilled=1より引用。

販売業者を見てみると、「guangzhouyipindianzikejiyouxiangongsi」と書いてあります。

これを漢字ごとに分けると、「guang zhou yi pin dian zi ke ji you xian gon si」となり、漢字に直すと「广州亿频电子科技有限公司」と表記します。

「亿」は「1億」を表し、「频」は「しばしば」とか「頻度」の意味になるようです。

住所はAmazonに「广州市增城区永宁街岗丰村中心街西五巷11号首层」と書いてあります。これを日本語の漢字に直すと「広州市増城区永寧街港封村中心街西五巷11号首層」になります。

この地図の場所が「中心街西五巷」になるのですが、Googleストリートビューのような機能を使ってもアパートのような建物が見えるばかりで、会社らしきものが見えないのが少し心配になる感じです。

上の地図のストリートビューのような機能の画像。アパートのような建物が軒を連ねている。

公式や直営のときは住所からどの建物や場所がほぼ特定できたのですが、このStoreの場合は番地まで載せられているのにも関わらず、完全特定にいたりませんでした。

以上がBeelinkの3種類の会社に関する調査の結果でした。

Beelink公式と直営は比較的安心できますが、Storeの方は住所から場所の特定が完全にできないのが気になります。

Beelinkの製品について

Beelinkの製品コスパランキング

BeelinkのミニPCついて価格と性能を調査し、価格あたりの性能を一覧にして比較をしました。

総合点数品番価格メモリ種類メモリメモリ順位メモリ/価格SSDSSD順位SSD/価格CPUPassmarkPassMark順位PassMark/価格
9MINI-S12 Pro32800DDR41614.87804878500115.24390244Intel N1005630717.16463415
11SER 5 Pro50800DDR41643.14960629950049.842519685Ryzen 7 5700U15854331.20866142
12Ryzen5 5560U Zen 345800DDR4881.746724891500310.91703057Ryzen 5 5560U15064132.89082969
12EQ1240800DDR51623.921568627500212.25490196Intel N1005630813.79901961
15SER684800DDR53233.77358490650085.896226415Ryzen 7 7735HS24276428.62735849
15SER7 Mini107000DDR53252.990654206100059.345794393Ryzen 7 7840HS28883526.99345794
16SER5 MAX 5800H65800DDR41672.43161094250077.598784195Ryzen 7 5800H21137232.1231003
18SEI 1255800DDR41662.86738351350068.960573477Core i5 1235U13582624.34050179

この中でコスパが最も良かったのはIntel N100を搭載し、メモリもDDR4という最新のものではないものの16GB積んでいて、SSDも500GB積んでいる製品でした。


また、一番バランスが取れていると感じたのは、2位のRyzen7を積んでいる製品です。Ryzen7であれば少々の負荷の高い作業でも難なくこなしますし、それが5万円台で買えるのはかなりお手頃です。


Beelinkの高評価な口コミについて

まずはBeelinkの1位になった製品の口コミについて見ていきます。

  • この値段でこのスペックは素晴らしいです。
  • ネットサーフィンがメインなので、起動早くすぐに使用できるので、サブPCとして、モニター切り替え機を使用して使っています。
  • メモリが余裕の16Gある所為もあってかブラウジングなどサクサクです。リアルタイムゲーム用としては望めませんが、通常の作業では問題ないレベルでした。
  • MS-Officeを使うための2ndマシンとして購入。ド安定、静か、コンパクトで満足しています。

全体的に見て、価格の割にスペックが高く、動作が安定しているという口コミが多かったです。メモリ16GB積んでいるのは伊達じゃないと言ったところでしょうか。

Beelinkの低評価な口コミ

一方の☆1や2の低評価な口コミについてです。

  • 3ヶ月が過ぎたある日、起動直後のWindowsが起動する前の画面(添付画像)から起動しなくなりました。
    再起動しても同じ画面で止まり、キーボードやマウスの操作を一切受け付けてくれません。
  • レビューされているように突然、ロゴが出た後に動かなくなる。
    安いから買ったが、品質も最低。
  • Windowsが不安定になった為、再インストール前に控えたプロダクトキーを再入力するも認証NGで、やむなくパッケージ版を購入。どうやらネット上で度々見掛ける「ミニPCには正規なWindowsがインストールされていない」という噂は本当なのかもしれない。

口コミを見てみると、初期不良と思しき書き込みや、ちょっと心配なのがWindowsのライセンス認証ができない(非正規品?)という書き込みが。

これに関しては他の人の書き込みがないので何とも言えないですが、ライセンス認証自体は他のPCはできているようなので、たまたま何かの不具合だったのではないかと思われます。

Beelinkの口コミの信頼性

最近よく聞くのが「レビューがサクラで、高評価しているのはその販売企業の仲間やお金をもらって書いた人たち、実際の製品は粗悪品だった」という問題。

そこで、「サクラチェッカー」というサイトでレビューがどれだけ信頼できるのかについて評価してみました。

サクラチェッカーとは、独自にAmazonの評価を分析して、その評価が妥当な評価なのかを表示してくれるものです。

このサクラチェッカーについては以下の記事が参考になりました。

先ほど1位になった製品をサクラチェッカーにかけてみました。

残念ながら価格&製品で95%の危険度が出て、総合的な「サクラ度」は90%と判定されてしまいました。

販売実績が少ないということと、価格が他の有名メーカーのPCと比較して安いというところなどがどうしても危険度を高めてしまいます。

あくまでもサクラチェッカーの評価は参考であって、購入するかについては購入者本人が決めていくスタンスが必要になってくると思います。

まとめ

BeelinkのミニPCについてまとめると以下の通りになります。

  • ミニPCとは、手のひらに乗ってしまうほど小さいデスクトップパソコンのこと。
  • メリットとしては、省スペースで設置場所を選ばず、モニターやキーボードがついていないのでノートパソコンよりも本体性能のコスパは高い。
  • デメリットとしては、排熱に難があることや高負荷のゲームなどは厳しい、モニターやキーボードを別で用意する場合には追加費用がかかる、などが挙げられる。
  • BeelinkのAmazonでの販売会社は3種類あり、それぞれ広東省深圳市、雲南省昆明市、広東省広州市に会社を構えている。
  • 安価でメモリの容量、SSD容量が大きい製品が多い。
  • 口コミは高評価なものが多いが、サクラチェッカーで調べてみるとサクラ度が高い。購入にはリスクが伴うが、そのリスクを許容できればコスパは高い。



もし、リスクが低くパソコンを購入したいのであれば、世界シェア5位までの信頼できるメーカーで、コスパ最強のノートパソコンを調べました。もしよければ以下の記事もご覧ください。

もし、国内製のパソコンをお探しであれば、マウスコンピューターはかなりおすすめのメーカーです。余計なソフトが入っておらず、サポート体制もしっかりしています。

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この記事を書いた人

 小学生の子どもにいつかプログラミングを教える日が来ることを夢見るアラフォーです。ようやく重い腰を上げて、HTMLとCSSの学習からスタートし、今後、プログラミングを始める人のために、そして自分の学習記録を残すためにブログも書き始めました。同じ悩みをもつ人の助けになればと思います。
 先日、息子が「誕生日にパソコンが欲しい」と言い出し、一緒にBlenderで3Dのモデリングを始めました。よしよし、クリエイティブなことやってるなと嬉しくなりました。
 今後もHTMLとCSSでつまずいた部分を記事にしてみたり、JavaScriptやRubyにも手を出してそれを記事にしてみたいと考えています。

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